マムシはクサリヘビ科の毒ヘビで、三角形の頭をしています。
マムシの毒は主に血液毒で、咬まれると皮下出血が起き、皮膚が腫れ、その後、壊死やむくみ、発熱、意識障害などが起きます。危険ではありますが、致死率は0.5%以下と言われ、想像するよりかは命取りにはなりません。
一般的に、体の色が赤めのものを赤マムシと呼び、古くから薬効が高いと珍重しています。現在では、精力剤として使われているほとんどが、韓国産のマムシのようです。
漢方生薬では、マムシの皮を剥いで内蔵を取り除き、棒状にしたものを反鼻(はんぴ)、五八霜(ごはっそう)といい、皮付きのまま蒸して円盤のように丸めたものを、マムシの蒸し焼きと呼んでいます。
漢方では、強壮・解毒の効能があるとして、体の衰え、疲労感、しびれ感、麻痺、冷え性などに使っています。マムシの黒焼きは解毒剤として切り傷、化膿にも使われます。
明治以降、マムシは特に、強精強壮薬として用いられることが多く、今日でも栄養剤やドリンク剤、精力剤などに多く配合されています。
また民間療法ではマムシの生き血や胆嚢を乾燥させた蛇胆、生きたまま漬けたマムシ酒などが、疲労回復、性機能の低下や冷え性などの治療に使われています。
マムシの効果効能
- 滋養強壮
- 精力の増強
- 疲労回復
- 冷え性の改善
- 解毒作用
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